このブログのタイトル、「おかしとカバンとパンの街」にも関わらず、
あのパン屋さんについて語っていませんでした。
「ビゴの店」です。
うかつでした。
ハネが一番好きなパン屋さんです。
正確には芦屋市が本店ですが、本店から西に200mほどで神戸市だし、
市内にいくつかお店もあるので神戸の市民権はあるはずです。
銀座にもお店があるので関東圏でご存じの方もいるかと思います。
このパン屋さんとは、ご縁があるのです。
その昔、地元のフレンチレストランでバイトをしていたのですが、
ある日、店で出すバゲットが不足という事態になりました。
なんでだったんだろう。
とにかく開店までに揃えないと!

で走ったのがこの「ビゴの店」。
「バタールじゃなくてバゲット!!!!」というマネージャーの声を背に、
タクシーに飛び乗り芦屋本店へ。
あるだけのバゲットを抱えて待たせておいたタクシーで戻った思い出があります。
その時のお店の滞在時間は3分にも満たないものでしたが、
「なんて素敵なお店!」
と再来店を心に誓ったものです。
愚かにもそれまで本店を訪れたことなかったんですよね。
創業者はフィリップ・ビゴ氏。
元々はドンクの社長の「フランスの製法でフランスパンを提供したい。」という依頼で来日されたそうです。
日本に根を張っていただけたんですね・・・
ありがたいことです。
ビゴのパンはフランスパンなんですが、その種類の多さに驚きました。
フランスパンといえば当時バゲットしか知らなかったんですが、
皮の厚みの違いとか、形もそうですし味も違う。
本場ってこうなんだ。
ちょっとしたカルチャーショックでした。
私が一番好きなのが、

明太子フランスです。
今では当たり前のように各店で扱っていますが、初めは驚いたものです。
ナゼその組み合わせ?
いやいやこれ考えた人エライ!
ビゴの明太子フランスは群を抜いていると思っています。
フランスパンとしての完成度はもちろん、あの明太子のエキスがジュワッとしみた
底の部分・・・
バリっと焼けた部分とジュワッのコンビネーション。
あぁ、食べたくなってきた。
ハネはこの芦屋本店から徒歩3分のところに住んでいた時期がありました。
阪神間で探していたのですが、
いくつかの候補のなかで、「ビゴの店」の近所、というのが決め手の一つでした。
本当に好きなんですよ。
いろんなパン屋さんがあって、いろんなパンがあるわけですが、
毎朝食べたいパンはこのビゴのパンです。
お店に行くと、フィリップ・ビゴ氏がいらっしゃることもあります。
当たり前ですがその時は職人さんの顔でオーラを放っていました。
接客とかされてたイメージあんまりないです。
でも、どれを買うか悩んでたりするとさりげなくパンの解説が。

今は神戸国際会館地階のお店に行くことが多いです。
近くに行くと素通りできない!
サンドイッチやデザートの専門店もありますが、
やっぱりビゴはフランスパン!
神戸の街の自慢のお店です。
残念ながらフィリップ・ビゴ氏は数年前に亡くなりましたが、
息子さんが味を引き継いでいるそうです。
最近オリーブがふんだんに入ったパンを見つけました。
うーーーーーーまかった!です。
まだまだハネと一緒に歴史を刻んでほしい、
そんなお店です。
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