2月の映画は、
「コンパートメントNO.6」
「インシェリン島の精霊」
「バビロン」
の3候補から、

3年前のU2のライブでブラッド・ピットと同じ会場に居合わせたご縁で。
単に「いた」だけで何の絡みもないのですが。
「トップガン・マーベリック」を観た、ミント神戸内の映画館です。
隅っこにポスターありました。
もっと大きいの貼ってほしい。
8:50という恐ろしい時間にスタートです。
同じような時間にいくつか上映作品があり、平日だというのに人がいっぱい。
さて、バビロンですが。
いやぁ疲れました・・・
なんせ長い。
3時間もありますから。
映画館で3時間以上は「ラストエンペラー」以来です。
タイトルにたどり着くまでに30~40分、かかります。
え?!プロローグで?
そのプロローグが凄まじくて。
とある館でのパーティーシーンが延々と続くのです。
エログロ、ドラッグ、何でもあり。
象まで来ましたよ。
ここまでで少し気分が悪く・・・
お話は1920年代のサイレントからトーキー映画への移行期の人間模様です。
サイレント映画での成功者ブラッド・ピット。
スターになりたいマーゴット・ロビー。
メキシコ移民で映画製作に関わりたいディエゴ・カルバ。
この3人がメインです。
が、サブメインキャストもいっぱい。
ラストから書くのもナニですが、
いろんな人を大切に描きすぎた感あります。
映画にはいろんな人が関わっていてその一人一人が大切、
なんだけど、多すぎてよくわからん、になっちゃいました。
この監督、映画好きすぎ。
好きすぎて詰め込んじゃいました。
お話自体は単純なんだけど、映像がすごすぎて混乱しちゃいます。
狙いなのかな?
カリカチュアなディレクションなんだろうけど、
あの時代の映画業界ってこんだけの勢いがあったのだ!恐れ入ったか!
て言われてる気がしました。
パーティーシーンもそう。
昭和の「いやぁ、あの大御所俳優は銀座のクラブで一晩で500万円使ったらしい。」
て、本当かどうかわからない逸話がショボく感じます。
当時の撮影方法も知ることができます。
人海戦術、しかない。
夕日を撮るためには日没まで待つ、しかない。
そのタイミングでカメラ、演者、エキストラの全てを合わせないといけない。
もう、ドッタバタ。
当時は消費することに無駄、とか危険なんて概念はないわけです。
それは人に対してもそうで、
撮影中に人が死んでも、扱いがものすごく軽く描かれています。
あの時代を描いた映画にはよくありますが、
見た目がちょっと違う人を檻の中に入れて「見世物」にしたり戦わせたり。
すごく残酷なことを楽しんでいたりするわけです。
まぁそれでもそれはごくごく一部の人たちなんでしょうけど。
ドラッグも丼いっぱい、あっちこっちに置いてあって、
すぐに手が届くんですよね。
めちゃくちゃです。
本当かどうかわからないけど、そのくらいのパワーがあったのでしょう。
テーマが見えずらいのですが
ハネ的には「目指すもののために捨てなきゃならんもの」と解釈しました。
スターを目指して手の届くところにいるのに、
最後は自分の性格を捨てきれないマーゴット・ロビー。
自分を守るために業界で生きることをやめたディエゴ・カルバ。
すべてを犠牲にして頂点に立ったのに、
次の時代の波に乗れずに苦悶するブラッド・ピット。
捨てるものと得るものを天秤にかけられるのかな。
捨てたからって必ず得られるものでもない現実もあるし。
そして時代はどんどん変わり、進化していくわけです。
現代は日没を待たなくても夕日は撮れるし、
何千人というエキストラがいなくったって戦闘シーンは撮れるのです。
防音室で窒息することもないのです。
でも進化というのはそういった「過去」を踏み台にしていて
時代によって「捨てなきゃならんもの」も変化していくわけです。
今こうしてパソコン使っているのだってもう「過去」になるのです。
変わらないのは人間のこころだけ。
革新も変化も人間が起こすものですから。
監督のデイミアン・チャゼルは
「セッション」「ラ・ラ・ランド」を撮った人です。
イマイチ私とずれてるのは若い(30代)からかな。
もっと簡潔にテーマを大事にしたらいいのに、って思います。
周辺のことが大袈裟すぎてテーマを探してしまう事態に。
そして見終わってもあんまり残らない。
イヤイヤ、こんな深読み必要ないのか。
これはそういう映画なのか。
タイトルが「バビロン」だもの。
バビロン→バベル
バビロニア帝国の首都であっという間に終わった街。
次世代に繋げない人間の性なのか・・・
しかしお金のかかった(3時間だし!)すごい映画を作ったもんだ。
3時間は思った以上に早く感じましたが、疲れた・・・
そして今を大切に生きよう、
次はホーム(ミニシアター)に帰ろう、
と誓ったパワー不足のハネなのでした。

ハリウッドのメジャーはしばらくいいやと思いましたが、
ジョーンズ博士が戻ってくるみたい。
いいお年ですけど。
大好きなリバー・フェニックスが出ていた3作目のショーン・コネリーみたいなのかな。
何を選ぶかは気分、です。
その前に新作のバッグ出さないと。
出来てるんですよ~
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