カバンの内側の布が好きです。
昔、外側は普通なんだけど内側にシルクのスカーフみたいなのを使っているとあるハイブランドのバッグを目撃しました。
ど派手なもので驚きました。
それ以降、外もなんですけど内側の布に注目しています。
若い頃は「人と違うモノ」が大前提で選んでいました。
ゴルチェとかゴツイシリーズ好きでした。
でもあるお年頃になると好みも変わるんですよね。
シンプルで質のいいもの。
そうなんですけどヒネリが欲しい。
それが内側の布なんです。
帆布のバッグで言うと、そもそも内側にあんまり生地自体使ってなかった。
それが帆布生地のバッグを使わなかった理由です。
自分で作るようになって内側の布は絶対条件になりました。

ごくごくシンプルなハネアント神戸のシップトートです。
外から見るとシンプルですけど・・・

中はこんなにかわいい生地なんですね。
ミモザの小花模様です。ベースが黒いのがミソです。
このギャップが大好きです。

ビジネスでも使えるように四隅をステッチしてキチンと感を出したエブリィトート。
内側のゴールドのラインが入った布がうれしいんですよね。
内側の生地がチラチラ見えるのがたまらないのです。
こういうちょっとマニアックでもあるところにすごくこだわってしまいます。
このバッグにはどんな内生地を合わせようって考えることが無上の喜びです。
同じカラーのバッグでも内生地によって表情が変わるのが楽しいんです。
ハネアント神戸の内生地が頻繁に変わるのはこんな事情もあります。
常に内側の生地を探しています。
ハネのアンテナに引っかかる生地を探して生地屋さんに何時間もいる、なんてことも。
今はそれも自粛中ですが・・・
やっぱり海外のモノのほうがデザインも面白い。
でも日本製のモノも伝統とかその土地ならではの面白いものがあります。
お国に関係なくハネセレクトで使っていきたいです。
在庫さえあればこのバッグにこの内生地、というセミオーダーもできます。
それこそ「私だけのバッグ」です。
外からみたデザインや使い勝手と共に「内側の布」にも注目してほしいな、と思います。